麻しん(はしか)の流行に関して
この所、東京都内でも「麻しん」の感染者の報告が目立つようになりました。麻しん(はしか)は小児科医が一番恐れる感染症です。感染力が強く、免疫の無い方が罹ると高熱や咳嗽、発疹などが出現し、約3割で肺炎・脳炎などの合併症を起こし、時には命取りになることもあります。江戸時代は「痘瘡(天然痘)は器量定め、はしかは命定め」と言われていました。

 麻しんワクチンの接種、2006年からはMRワクチン(麻しん+風しん)の2回接種がはじまり、2009年頃よりは流行は殆どみられなくなりました。ワクチンを1回しか接種していない世代の方は、その後の流行による免疫のブースターがかからず、月日の経過とともに感染する危険が増してきます。更に問題なのは、半端な免疫状態で罹患した場合、典型的な経過をとらないこと、その上、診断する医師の方も世代交代が進み、小児科医ですら「麻しん」を診た事のない者が増え、診断が出来ないのが実情です。

 確実なのは、血液検査で「麻しん抗体価」を検査すれば分かるのですが、これには健康保険が使えず自費になります。 従って、子どもの頃確実に「麻しん」に罹った方や、麻しんやMRワクチンを2回以上接種した方以外は、MRワクチンの接種を強くお勧めします。

当院ではMRワクチンは予約無しで随時受け付けています。(現在中止しました)

※※ 2024年3月14日段階で、「麻しん」及び「MR]ワクチンが『出荷調整』(つまり、医療機関に提供できない)との連絡が薬剤問屋から来ました。行政は方針を明示せず、マスコミがただ煽り立てると言う構図は、4年前の新型インフルエンザの当初と同じです。日本はこの間、何度も同じ様な事を繰り返していています。国策とは何なのでしょうか?

※※ 感染力の強い麻しんに罹りやすいのは免疫を持たない方達です(罹ってもおらず、ワクチン接種もしていない)つまり、2歳以下の子ども達で、罹患した場合、重症になったり、合併症を起こしたりします。 当院では、ワクチンの『出荷調整』がされている内は、僅かばかり細々と入荷するワクチンは子ども達を優先いたします。
コスモスクリニックに関して
当院は職員数名の街中の小さなクリニックです。2020年のコロナ禍が始まってからは、「新コロワクチン」接種や「発熱外来」に積極的に取り組み、現在も継続中です。日本の医療機関は全て同じというわけではなく、それぞれ存立する地域・場所により医療内容は異なります。 当院は1階にはスーパー、2階には広い駐車場、そしてその建物の3階にあります。つまり、買い物のついでとかにも便利ですし、街中なのに駐車場の心配は全くありません。一方、CTやMRIなどの高額の医療機器などは有りませんが、他医療機関で受けた検査結果の解釈や、会社で行った健診や人間ドックなどの結果の意味は?などの相談に応じています。つまり「医療」とは、必ずしも検査をしたり薬を出したりすることだけではないと思いますので、当院ならではの医療を行います。  また、これまで都内の大病院に通っていた方々も、歳月の中で、そこまでの通院がなかなか大変になってきた場合など、受診回数を減らし、その間の処方などを当院で行う事も出来ます。その際には、出来れば「診療情報提供書」の記載をお願いし、持参していただけるのがベストですが、ご相談ください。  2023年11月より、毎週月曜日には子どもから大人まで診られる女性医師も診察をおこなっています。

令和5年度足立区特定健診に関して
 今年度の「足立区特定健診」は1月31日で終了となりました。令和6年度の健診のお知らせは、5月の連休明けに皆様の手元に送られてくるかと思います。
令和5年度新型コロナワクチン(秋版)に関して
  当院における新型コロナワクチン接種は全て終了いたしました。 今後、国策がどうなるのか不明ですが、新たな情報は当院のLINEにてお伝えします。
大人向けワクチンに関して
☆ 帯状疱疹予防ワクチン(2023年8月から50歳以上の区民には補助が始まります
https://www.city.adachi.tokyo.jp/hoken/taijohoshin.html
☆ 高齢者肺炎球菌ワクチン
☆ HPVワクチン(子宮頚がん予防ワクチン)
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)接種に関して

2013年4月1日から、HPVワクチンは定期接種となりましたが、同年6月14日付けで厚生労働省より、同ワクチンの積極的な接種勧奨は差し控える旨の通知があり、足立区も通知を踏襲しておりました。日本以外の国々では、その間も接種を継続し(最近では女子のみでなく男子へも)、子宮頚がん(前がん状態も含む)の発症数の急激な減少を見て、日本でもやっと再開を決めました。この間、接種の機会を得られなかった方々(1997年4月2日から2006年4月1日生まれの女子の方)には、現在各自治体より「接種券」が送付されたかと思います。資料を良く読んで、是非接種を受けられることをお勧めします。当院では予約なしで接種を行えますので、接種券を忘れずに持参してください。詳細は、足立区のサイト(HPV(ヒトパピローマウイルス感染症)ワクチン定期接種|足立区 (city.adachi.tokyo.jp))を参照ください。

「定期接種対象年齢の方々(小6~高1相当)は、今年度より「9価ワクチン(シルガード)」の接種が出来る様になりました、。この年齢の方は初回接種から6~12ヶ月後に追加接種の2回接種でOKという方法も出来ます。(この対症の方々以外は、3回接種が必要です)  また、既に「4価ワクチン(ガーダシル)」で接種を開始している方も、「9価ワクチン」に変更は可能ですが、合計3回の接種が必要です。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_9-valentHPVvaccine.html

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子ども向けワクチンに関して

生後2ヶ月から開始するワクチンの種類が増えました。古から、産まれた子ども達は、生後6ヶ月頃になるとカゼウイルスを始め、種々の感染症に罹患する中で自分の免疫能を培っていきます。しかし、無防備で罹った場合には問題を残す病気も少なくありません。予防接種のあるものに関してはお子さんには出来るだけ受けさせましょう。  もともと日本は予防接種の後進国と言われていますが、それでもここ十年ほどで、やっと数も増えてきました。しかし、受ける方も接種する方もその増加のスピードに追いつけない事も多く、当足立区でも接種を行う医療機関(医師)こそ多数ありますが、昔からこどもの予防接種の普及を積極的に行ってきた「VPD(NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会)」のメンバーは僅か3名しかおりません。ご両親がこども時代に行われていたのとは大違いです。何となく、「生後2ヶ月になったら開始」というだけでなく、数も多いのですが、それぞれのワクチンに関しての知識などの情報もしっかり理解した上で我が子にワクチン接種を行いましょう。  その為には、是非この「KNOW・VPD」をご覧頂き、スマホにワクチン接種を記録できる予防接種スケジュラー スマホアプリをご利用ください。

ワクチンデビューは、生後2か月の誕生日

☆ 生後2ヶ月から始まる各種予防接種は何れも取り扱っています。
☆ スケジュール通りに行かなかった場合でも大丈夫です。
☆ 火曜日・金曜日以外の診療時間内であれば、予約無しで随時受け付けております。
☆ 2024年4月からこれまで「四種混合ワクチン」と「ヒブワクチン」は別々に注射をしておりましたが、これらを一緒にした「五種混合ワクチン」が使えるようになります。
☆ 小児用肺炎球菌ワクチンもこれまでの「13種類入り」のもの他に「15種類入り」のものも使える様になります。
SAS(睡眠時無呼吸症候群)について
Sleep Apnea Syndrome (睡眠時無呼吸症候群)という病気をご存じですか?
詳細は、コチラにあります。
https://www.kaimin-life.jp/about/  
病気は以前よりあるのですが、以前には診断の為には病院などで体にいろいろな機器(センサー)を取り付けての泊まりがけの検査の必要があり大変でした。これが、最近では「簡易法」と言って、自宅に送ってくる機器(酸素飽和度などの)を着けて、2日間いつもの寝床に寝るだけで出来るようになりました。結果は、当院にて判定と説明を行い、診断された場合には、CPAPと言う器機の使用が出来ます。全て保険診療で行えます。 但し「眠くなる」原因にはいろいろあり、「なかなか寝付かれない」とか「夜中に何度も目が覚める」と言う場合には、それ相応の対応の仕方もありますので、一度ご相談ください。
アレルギー科の紹介

新型コロナウイルス感染に伴い、「免疫」という言葉を良く耳にするようになりました。一方で、「アレルギー」という言葉も、日常会話の中で良く出てくるかと思います。
例えば、「スギ花粉症がある」とか「ネコアレルギーがある」とか「そばアレルギーがある」などですが、そもそも「アレルギー」とは何でしょうか? 実は、「免疫」と「アレルギー」は似たような状態でして、「異物」に対して体が起こす反応が、自分にとって有益な場合は「免疫」と呼び、不利益な場合を「アレルギー」と呼ぶ事が殆どです。
アレルギーの「検査」(多くは血液で、体内にある抗体を測定します)は、医療機関であればどこでも可能ですが、大事なのはその結果の解釈でして、これが実は重要なのです。単に数字の並んだ伝票を見て、数字の多いものに対して「○○にアレルギーがある」と言われることもあるかと思いますが、それは間違いです。
アレルギーの診療の殆どは、詳細な問診(いつ、どの様な時に症状などが現れるのか、など)をする事により、アレルギーかどうか推測し、それを裏付けるために検査を行う、と言うのが王道なのですが、残念ながら現在市井で行われているのは、血液検査の結果(抗体価の数字)が先にあり、その解釈がされていないことが殆どです。これはアレルギーの診療とは言い難いです。アレルギーの診療は検査から考えるのではなく、まずは診療(問診)から考えるのが本当です。

いまは丁度花粉症(スギやヒノキの)の時期ではありますが、花粉症に対する投薬はどの医師でも出来ますが、最近やたらと「舌下免疫療法(SLIT)」勧める医師がいます。治療には作用及び副作用が必ずあります。そこの説明をきちんと出来る医師の元での治療をお勧めします。

受付時間

午前:9:00~12:30 ※受付は12:00まで
午後:13:30~18:00 ※受付は17:30まで

内科診療
診察時間
9:00 〜 12:30
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小児科診療・アレルギー科診療
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